「リベラルな議会と思っていた大磯町議会で令和5年8月10日受理の陳情第8号の『現行の(紙の)健康保険証の存続を求める陳情』が机上配布になった」というお怒りの電話を受け、陳情の内容を見返しました。
委員会で審査することがふさわしくない内容ではないと思いますし、政府に対して意見書を提出して欲しいという点においても、私は意見書を提出の際には賛成していたと思いますが、今回は議会運営委員会で机上配布に決定してしまったということで、この陳情に対しては関わることは残念ですが、できません。
定例会の前の議会運営委員会では提出された陳情の審査があります。
運営委員会で、陳情をどう扱うかを決めるので、議会運営委員会のメンバーの考え方が判断を左右します。所属する政党がある委員は内容により、党の考え方を重要視するため、委員会の委員を選ぶ際にはそういう点も考慮して、公平な人員構成にすることが望ましいのは事実です。
委員会付託は各委員会に付託して協議します。趣旨採択、机上配布は委員会で内容について審査協議しないというルールになっています。
今回の陳情審査は政党の考え方が顕著に表れた結果かと理解します。
今期の議員選挙は大磯町の従来の選挙とは違い、政党が表に出た選挙でした。また、現職の町長が、与党で多数派を形成し、全ての議案を思うままに進めようという考えをむき出しにして、特定の候補者を選挙カーに乗って応援するなど、選挙中から、町長にとっての与党野党がはっきり分かれているような異様な選挙でした。
その結果、反町長的なメンバーが委員会の正副委員長になり、議会運営委員会に国の与党系の議員が多く集まった結果、デジタル大臣のおひざ元であることなどから机上配布になってしまったと考えられます。
意見書を提出したとして、その意見書にどれだけの威力があるかは疑問ですが、以前、大磯町議会で「安倍晋三総理大臣に猛省を求める決議」を可決した際のように、小さな一地方自治体の議会として、国に対してもの申す勇気を持つことや意地を忘れないことはとても大切なことだと思います。
政党所属の議員の方々には、しっかりと「地方の声」「現場の声」を政党の上層部に届けていただきたいと思いますが。
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