夢の地下道の脇に生えている何十年物のクスノキだと思いますが、この度ついに強剪定というか伐採されました。根こそぎ伐採ではなくて良かったです。しかし、今後どうなるかはわかりません。
どちらの景色が好きかと言われれば、私は伐採前の方が好きです。生命感のない寂しい風景になってしまったと感じています。
伐採前の木のボリュームの倍以上の枝葉が2年前くらいにはあったと記憶しています。
葉のせいで防犯灯の光がさえぎられ役に立たない状態ではありました。
葉が木にくっついている時はいいのですが、落ち葉となって路面に落ちると量が半端ないことは知っているし、その落ち葉を毎日掃く人がいないことも知っています。そうなると、落ち葉がたまってしまい、風で地下道の中や道路のあちこちに葉が飛んでいくのが気になる方にとっては木がなければ葉も落ちないのにということで、今回の伐採になったと思いますが、木は強いから春には脇から芽が出てくるとは思いますが、切り口から水が入って枯れてしまうかもしれません。
夢地下を作るときになぜこの木を残したのでしょうか。夢地下のために立ち退いた家に生えていた木だったのでしょうか。
大磯町は緑が多く自然が豊かで良いと移住してくる方が増えているようですが、公園に生えている木や町道などの町有地に生えている町なかの木をどう維持管理していくかということは大磯町の大きな課題です。
今回の伐採の費用はどこから出たのか確認していませんが、町には緑基金というものがあります。緑基金の額は令和2年度末に9231万3千円あります。令和2年には取り崩さなかったようですが、旧東海道の松並木の苗木はすでに苗木ではないくらい大きいので、この先のことを考えると、基金を取り崩してでも早く樹木の整備をしないといけないのではないかと考えます。
明治記念大磯邸園の整備終了後は園内の樹木も大磯町が管理していく事になります。入場料を整備費に充てるなどといっていますが、入場料を取ったら入場者は減るのは確実です。美しい状態をキープさせようと思うのであれば、もっと他の方法で樹木の管理費を捻出することを考えないといけないと思います。
同僚議員が国道に街路樹や植え込みがないのが寂しいと話していましたが、国がいつもきれいにしてくれるわけではないので、歩道を掃くなど、近所の人や町の誰かが管理をしなくてはならなくなります。そういう人はいないよと答えましたが、街路樹の紅葉で季節を感じられる町には憧れます。
先日TVでアメリカのカーメルにはハイヒールで町を歩いてはいけないという条例があり、ハイヒールで歩きたい人は許可を得る必要があり、木の根につまずいてけがをしても町を訴えないという誓約書を提出し、ハイヒールで歩くということを伝えていました。木を自然な形で維持するためにはそれくらいの覚悟がいるということだと思いますが、この町の人たちは受け入れて暮らすことができていて、観光収入に繋がっているということでした。
20年後30年後の町の姿について、町にビジョンがあるとは全く感じませんが、緑に関しては、大磯町の人がどれくらいの覚悟ができるかに町の植栽状況はかかっているのかなと思います。
我が家の92歳の父はストップをかけないと朝早くから熊手で家の周りをほぼ毎日掃きます。近所の雨戸が開かないうちから掃くので近所迷惑なのですが、こういうお年寄りがたくさんいると大きな木が葉っぱをたくさん落としても大丈夫にはなります。
落ち葉の掃除に関しては、まずは健康のために外掃除をしよう!というキャンペーンを打ち、習慣づけることから始めたいものです。
管理費については、ナショナルトラストの協力や、ふるさと納税のような町内町外からの寄付を増やすためのアイデアと努力が必要でしょう。
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